令和5年11月13日、北谷町議会は第537回臨時会を開催した。
この日の議題には、報告第13号を含む一連の議案や発議が含まれていたが、特に米軍嘉手納基地における問題についての発言が目立った。
まず、渡久地政志町長は令和4年度謝苅中央線道路改良工事の契約変更について、専決処分として報告。契約は減額され、請負契約額は4600万円に設定されたことが確認された。
また、上告受理に関する議案第40号は、福岡高等裁判所の判決に不服があったため、最高裁への上告受理を求める内容で、町長は「本町の責任を明確にするためにも、最終的な高裁の判断が必要」と強調。
その後の質疑では、仲宗根由美議員が地中廃棄物の瑕疵担保責任について質問し、花城可津人企画財政課長は「最終的には国が負担すべき」と指摘。さらに、死亡事故を引き起こした米空軍兵に対する抗議決議(発議第18号)については、「再発防止が求められる」との意見が続出した。
照屋正治議員が発議した米空軍嘉手納基地への無人偵察機MQ-9の配備に関する抗議決議と意見書も可決され、嘉手納基地周辺住民への負担について問題提起された。特に与儀誠議員は、無人機の危険性や操縦の透明性を求める声を上げ、「地域安全の観点からも慎重な対応が必要だ」とした。
このように、地域住民の不安を背景に米軍基地をめぐる問題が焦点となっている中、議会は市民の声を反映した形で抗議の意思を示した。今後も基地に関わる問題に対する注目が高まると予想される。