令和3年12月24日に開催された北谷町議会定例会(第522回)では、町政に関連した重要な一般質問が行われた。
特に注目されたのは、平田潤一郎議員から提起された「高齢者のデジタル格差」に関する質問である。これは、デジタル社会において若者と高齢者の間の技術利用の差が問題になっていることを強調するものであった。
平田議員は、初めての一般質問として自身の思いを伝え、高齢者がデジタル化への不安を抱えている状況を指摘した。これに対し、渡久地政志町長は、「今後も町民ニーズに沿った講座を企画し、デジタル格差の縮小に努める」と述べた。
また、平田議員は「高齢者向けのパソコン教室やスマートフォン講座の詳細」にも言及し、実施場所や内容の充実を求めた。これに対し、情報政策課長である太田守男氏は、過去に実施された具体的な講座について紹介し、今後も进一步の情報提供を行うことを約束した。
加えて、平田議員は新型コロナウイルスワクチン接種に関するウェブ予約システムの利用状況について質問し、正確なデータを提示することが求められた。これには保健衛生課長の稲嶺盛和氏が答え、ワクチン接種の割合等について見解を示した。
続いて、大浜ヤス子議員からは町政や観光業の振興、水産業の振興についての質問が挙がった。新型コロナウイルスによる観光業への影響に対し、町としての具体的な対策が問われた。町長は「ウィズコロナ」を意識した安全で快適な観光環境の構築を目指し、国や県の施策と連携しながら進めていく方針を示した。
授業に関連する新しい支援策として、渡久地町長は「町民、事業者への迅速な支援」を最優先に掲げ、子育て支援を充実させる方針を改めて述べた。特に学校給食無償化や子ども医療費の無償化については、地方自治体の確固たる取り組みとして重要視されている。
一方、子育て支援の現状についても質問があり、保育士確保や待機児童問題に関する具体的な対策の必要性が訴えられた。与儀司子ども家庭課長は、「保育士不足が深刻な問題であり、現状を改善するための努力を続ける必要がある」と述べ、職場環境の向上が求められることを改めて明らかにした。
最後に、町長は来年の北谷町平和祈念祭に向けた計画や、基地問題に関する取り組みについて強調し、その重要性を町民に伝え続ける意思を表明した。全体として、議会では町民の声に耳を傾け、実効性のある施策の展開が求められることが改めて確認された。