令和6年3月22日、第542回北谷町議会定例会が開かれた。
本議会では、出席議員からの一般質問が行われ、保育行政やふるさと納税、駐車場問題など、さまざまなテーマについて意見が交わされた。
特に、保育行政についての質問では、平田潤一郎議員が当前の待機児童数や保育士の不足に関する懸念を表明した。与儀司住民福祉部長は、「令和4年度の待機児童は2名、5年度は23名、6年度の見込みは54名である」と明らかにし、待機児童問題が深刻化していることを指摘した。また、保育士の確保策についても触れ、「予算総額9564万6000円を計上し、様々な施策を通じた支援に努めている」としつつ、「一方で事業実施の際には認可保育所側から申請が上がるものの、保育士不足が深刻で、実施に至らないケースもみられる」と説明した。
ふるさと納税の件においては、平田議員が令和5年度の実績を尋ねた。その回答として、渡久地政志町長は同年度のふるさと納税額が「1億2718万4300円」であり、前年度比で大きな伸びを見せていると述べた。町は新たなポータルサイトと提携し、返礼品の数を増やす取り組みを進めているとのことだ。
また、美浜駐車場の騒音問題も取り上げられた。友利勉議員からは、駐車場に集う改造車による騒音問題について、改善策が求められた。田仲康児建設経済部長は、「駐車場内に看板を立て、警備員の配置を強化するなどの対策を実施しているが、効果はまだ見られていない」と述べた。これを受けて、議長からは更なる取り締まりの強化が期待される。
デジタル格差に関する議論も行われ、平田議員が高齢者向けのデジタルデバイド対策を求めた。与儀司部長は、「スマートフォン利用講座を実施し、特に高齢者に対して利便性を向上させる努力をしている」とコメントした。
最終的には、今後の施策についての展望が語られ、町民の安全や安心を確保するために、引き続き様々な対策を講じていく姿勢が見受けられた。議会は、さまざまな問題が議論される中、今後の町の発展を見据えた有意義な会議となった。