北谷町議会の臨時会が令和4年8月19日に開催された。
議会では、「令和4年度北谷町一般会計補正予算(第3号)」や「美浜地区電線共同溝整備工事(その2)請負契約の変更」が主な議題となった。
まず、補正予算の内容について、渡久地政志町長が新型コロナウイルスワクチン接種事業やデジタル観光商品券事業を含む歳入歳出の増額についての説明を行った。これにより、一般会計補正予算は約193億7,000万円とし、約2億5,200万円の増額が発表された。特に新型コロナウイルスワクチンの接種に関する予算が重点的に組まれ、歳出は新型コロナウイルスワクチン接種事業や北谷町プレミアム付デジタル観光商品券事業に関連する予算が含まれている。
次に、仲宗根清雄観光課長が北谷町プレミアム付デジタル観光商品券事業について説明した。この事業は、宿泊施設に宿泊した方が購入可能なもので、プレミアム率は30パーセントが予定されている。具体的には、宿泊者が5,000円を支払うと6,500円分のデジタル観光商品券を受け取れる仕組みが説明された。このデジタル商品券は、本町での物販や観光体験にも利用できる見通しである。
一方で、議員からはこの商品券が何時から利用可能になるかや、県内外の旅行者に情報をどう周知するかなど、具体的な質問が相次いだ。仲宗根観光課長は、商品券の利用期間は12月1日から2月末までの予定であるとし、情報発信には町のホームページや広報紙も活用する計画を伝えた。
続いて、高安克成議員が美浜地区の電線共同溝整備工事について質疑を行った。田仲康児建設経済部長は、工事が無電柱化を目指したものであることを強調し、景観に配慮した設計に努める意向を示した。
全体として、議会は円滑に進行し、最終的にすべての議案が可決された。町民の健康や観光振興を目指した施策が具体化することが期待される。