令和3年第516回北谷町議会定例会が開催され、様々な議題が審議された。特に注目されたのは、町長の行政報告だ。野国昌春町長は、COVID-19の影響を受けて様々な事業が縮小されたことを報告し、接種体制の整備についても進捗を見せていると強調した。
また、令和2年度の一般会計繰越明許費繰越計算書については、全部で数十件にわたる報告があり、執行部が厳密に財政管理を行っていることが確認された。特に特別補助的な財源を活用した施策について言及され、7番友利勉議員が「地域経済への影響は大きく、事業の進捗追及が重要」と強調した。
議案第49号の北谷町税条例の一部改正による改正内容では、個人住民税の非課税限度額における国外居住親族の扱いや寄附金税額控除に関する見直しが行われた。この改正は、国の税制改正に則ったものであり、地域住民の税負担軽減に寄与することを期待されている。改革の内容については、岸本満総務部長から詳細が説明され、基本的な理解が得られた。議員の反応も概ね好意的だった。
また、北谷町プレミアム付商品券支援事業に関しても議論が行われ、商品券のプレミアム率が見直された。有効活用を進めていく考えが示され、小規模事業者への配慮も継続して行われる方針が発表された。この事業では、例年通り、間もなく販売開始が予定されている。
今回は、締切が設けられ、議案第50号から第54号までの全ての議案が承認され、町の財政運営と今後の施策について議員の意見も交えながら、活発な討議が行われたことが特徴的であった。代表の阿波根弘議員は「今後とも透明性のある運営が求められる」と述べ、参加者全員が合意した。
なお、町長からは「特に博物館に関する話題は地域住民に対して解決に向けてしっかりと進めていく必要がある」とし、確固たるリーダーシップを発揮する方針が示された。今後、職員や有識者との連携が期待される。