令和3年度北谷町一般会計予算の概要が発表された。総額は173億8,800万円で、昨年より17億9,500万円の増加となる。
歳入については、自主財源が前年度比2.1%減の91億8,900万円、依存財源は2.1%増の81億9,800万円と見込まれている。特に、地方交付税が前年度比で約1億700万円増の約10億5,800万円、国庫支出金も前年度比で約3億900万円増の約29億9,800万円が計上されている。
歳出に関しては、義務的経費が約67億3,700万円、投資的経費が約43億5,600万円とし、これらの維持向上を目指す施策が展開される。また、教育環境の充実を図るため、各学校に対する支援員の配置や学校給食センター整備も進められる。
国民健康保険特別会計予算は39億6,700万円、前年よりおよそ1億4,900万円の増となり、保険税の収納率向上と疾病予防対策の強化が課題とされた。
後期高齢者医療特別会計予算は約4億4,000万円で、昨年比で約2,000万円増加。高齢者医療の安定性が強調された。
水道事業及び下水道事業の予算もそれぞれの運営力向上に寄与するための計画が説明され、上下水道事業の資本的支出には、地域内インフラ等の維持管理を重視した内容が盛り込まれた。
また、地域の公共施設については、それぞれ指定管理者による運営が提案された。
その中で、奈留川西公園や各地区の学習等供用施設が多くの自治会により運営されることとなっており、行政サービスの向上を図るための指定管理者の適正な運営が求められている。自治会からの指定管理は、地域住民のニーズに応じた柔軟な対応が期待されている。