令和3年12月23日、北谷町議会で行われた定例会では、重要な議題が取り上げられた。
特に、米軍基地の返還に関する質問が活発に行われた。米須清一郎議員は、「日米間の合意から25年が経過したが、現在の返還計画の進捗状況はどうか」と問いかけた。この質問に対し、渡久地政志町長は、4つの米軍施設が町内にあり、令和2年に1つが返還されたと説明した。3施設は、令和4年度及び令和7年度のいずれかで返還の見込みがあるという。ただし、具体的な進捗状況については、沖縄防衛局から明確な回答がなされていないことを指摘した。
また、防災対策に関しても多くの意見が交わされた。知念喜忠住民福祉部長は、自宅療養者支援に関連した質問に対し、食料品支援や健康管理が重要と述べ、自宅療養者への支援体制を整えていると説明した。また、災害時の避難所運営については、コロナウイルスへの対応に配慮し、それぞれの健康状態に応じた避難所の分割運営プランを策定していることを強調した。
さらに、軽石漂着に関する質問でも、サンセットビーチやアラハビーチへの軽石漂着状況が報告され、環境への影響が懸念された。根間朝弘建設経済部長は「軽石の量が減少しているが、引き続き状況を注視し、必要な対応を検討していく」と述べた。
議会の最後には、小規模事業者等緊急支援金についても言及され、申請件数が327件に達し、そのうち306件が交付決定されたとの報告があった。特に、飲食店や観光業を中心とする応援策が進められていることが確認された。