令和5年4月27日、北谷町議会臨時会が開かれた。
議会では、北谷町税条例および国民健康保険税条例の改正が議題として取り上げられた。
渡久地政志町長は、北谷町税条例の改正について、「森林環境税の導入に伴う改正や固定資産税に関する特例を設ける必要が生じた。」と説明した。これにより、町民の税負担がどのように影響を受けるかについて議員から質問が寄せられる一幕もあった。
この改正に関連して、仲地桃子税務課長は「森林環境税は令和6年度から課税される国税であり、毎年1,000円が徴収されることになる。」と述べた。
町内での年間の税収は1,307万6,000円程度と見込まれており、税収は森林整備に充てられることが説明された。
次に、北谷町国民健康保険税条例の改正についても、町長が提案し、与儀司住民福祉部長が詳細を説明した。この改正では、課税限度額の見直しがあり、「後期高齢者支援金等課税額」の限度を20万円から22万円に引き上げることが決定された。
新垣千秋議員は、この軽減措置により、影響を受ける世帯数が増えるのかという質問を投げかけた。
浜元盛仁保健衛生課長は、「軽減対象となる世帯は約412世帯増加する見込みである。」と答え、具体的な補助の実施内容についても確認した。
最後に、令和5年度一般会計補正予算についての提案がなされた。
新型コロナウイルス感染症の影響を受けた世帯への支援として、児童1人につき5万円を支給することが決定された。この結果、一般会計補正予算は約199億9,000万円となる見通しだ。
以上の決議内容は異議なしのもと可決され、臨時会は円滑に終了した。今後もこれらの施策を通じて、町民の安心・安全の確保に努める意向が表明された。