令和4年3月3日、北谷町議会は定例会の第523回会議を開き、様々な議題について審議した。
特に注目されたのは、米軍嘉手納基地への軍用外来機飛来に対する抗議決議と意見書のプロポーザルである。照屋正治議員が提案したこの決議は、基地周辺住民の生活環境に与える影響を懸念し、緊急性を強調した。
照屋議員は、「今年1月16日には米海軍のオスプレイが飛来し、その後もステルス戦闘機が相次いで飛来している。このような状況は住民への影響が重大である」と指摘した。意見書も同時に提出され、住民の声を反映させるべく、関係当局への強い要求が表明された。審議の結果、これらの発議は賛成多数で可決された。
さらに、北谷町放課後児童クラブの設置についての議案も提出された。渡久地政志町長は、「浜川小学校敷地内において、令和4年4月から放課後児童クラブを開始する予定である」と説明し、質疑応答が行われた。議会側からは、設置の「必要性」や「運営体制」に対する疑問が投げかけられ、課長から詳細にわたり答弁があった。
また、令和4年度の一般会計予算が承認された。予算総額は183億8000万円で、前年より9億6600万円の増となっており、自主財源と依存財源の詳細が示された。渡久地町長は、「この予算は町民の為の施策を実施するために重要である」と述べた。
この他、国民健康保険特別会計予算や後期高齢者医療特別会計予算、水道事業会計及び下水道事業会計の各予算も審議され、承認を得た。会議では、効率的な予算運用が求められる一方で、高齢化社会への対応も強調される場面が見られた。
最後に、議員派遣に関する件も無事承認され、(再度地域視察が行われること)を伝え、散会となった。
この定例会では、地元住民の生活に直結する問題への対応が一層進展したことが確認された。