北谷町議会が行った臨時会において、米兵による飲酒絡みの事件やパラシュート降下訓練に関する抗議決議が成立した。
会議は令和元年5月24日、北谷町議会議事堂で懸念される問題について討論された。
議長の亀谷長久氏は、開会を宣言し、日程を進めた。
まず、頻発する米兵による飲酒絡みの事件について抗議決議が提出された。
照屋正治議員はその趣旨説明の中で、5月12日に米陸軍兵が飲酒に伴う事件を起こし、交通法違反の容疑で逮捕された事例を引き合いに出した。
また、同日に沖縄市の駐車場で別の米海兵隊員が器物損壊容疑で逮捕されたことも指摘した。
照屋氏は、これまでの経緯に触れ、更なる再発防止の必要性を強調した。
彼は、「繰り返される事件に町民は不安を抱えている」と述べ、その解決に向け関係機関への強い抗議を求めた。
決議には、被害者への謝罪と補償の要求やリバティー制度の見直しを含む具体的な要求が盛り込まれた。
この抗議決議は、全会一致で可決された。
続いて、米軍嘉手納基地でのパラシュート降下訓練に対しても抗議決議と意見書が提出された。照屋氏は、5月21日に実施された訓練が過去の規約に反しており、地域住民の安全を脅かしかねないとする懸念を表明した。
彼は、「訓練の常態化が懸念されている」と危機感を示した。
この件に関しても討論は行われず、決議は原案通り可決となった。
全ての項目において、町民の安全を守る立場から、強い要請を行うことが合意された。
議長は、これらの決議に対し、関係機関への迅速な提案を確認し、議会の役割を果たす姿勢を示した。
最終的に近年の米軍関係者による不祥事は、町民からの信頼を損ない、さらなる対策が必要であるとの認識が強まった。