令和4年3月8日、北谷町議会は第523回定例会の第7日目を迎えた。議題は、北谷町の将来を見据えた第六次総合計画基本構想や令和4年度の予算案など、多岐にわたる重要な案件が話し合われた。
特に注目されたのは第六次北谷町総合計画基本構想である。友利勉第六次北谷町総合計画基本構想審査特別委員会委員長は、これまでの審査の経過を報告。提出された基本構想は、町民の意見を十分に反映させる形で策定され、地域発展に貢献するものであると強調した。町長の渡久地政志氏も基本構想の重要性を述べ、議会に対して原案の可決を求めた。さらに、各議員からも賛成意見が続き、最終的には賛成多数で原案が可決される運びとなった。
また、令和4年度北谷町一般会計予算についても議論が行われた。仲地泰夫議員が提示した質疑では、地域公共交通計画策定補助事業やコミュニティバス事業についての詳細が問われ、住民の利便性向上を図るための具体的な運行方法が求められた。久田友一経済振興課長は、地域社会における交通手段の確保が喫緊の課題であり、各種要望を踏まえた運行体制の構築を示唆した。
法人税や個人町民税の動向についても議論された。新垣千秋議員は、コロナウイルス感染症の影響で法人税が減少すると懸念し、町税の徴収対策について改善を促した。この中で、税収の重要性と併せて適正な徴収を確保する必要性が再確認された。
北谷町の防災関連の予算案にも言及され、地域防災計画の見直しや防災士との連携が強調された。災害に備える姿勢が浮き彫りとなり、地域住民や事業者との協力が鍵になるとされ、意見交換が行われた。
最後に、北谷町の文化振興に関連する博物館建設事業も話題となり、町民の文化・歴史の継承を意識した取り組みが求められた。行政側は透明な報告と地区住民の意見を反映させて進めていく意向を示した。議会は次回以降もこの計画がしっかりと進行するよう監督を続ける構えである。