令和2年第495回北谷町議会の定例会が、3月17日開催された。議題には、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた現況の報告や、町民の健康維持のための施策について多くの議員の意見が寄せられた。
特に、玉那覇淑子議員による子育て支援の質問が注目を集める。玉那覇氏は、「県が開所する幼児教育センターを受け、本町の取組がどうなるか」との問いを投げかけた。野国昌春町長は、「幼児教育センターからの巡回支援が質の高い教育提供に繋がると考えている」と述べ、地域連携強化の必要性を強調した。
さらに、健康福祉に関する議論も活発であった。伊波興繁住民福祉部長は、増加する認知症高齢者に対する具体的な支援体制を説明し、「地域の人々が安心して暮らせるための施策を引き続き進める」との姿勢を示した。
また、観光産業の振興に関する発言も見受けられた。根間朝弘建設経済部長が、「ツーリズムEXPOジャパン2020を活かし、地域の魅力を発信するキャンペーンを展開する」との計画を報告した。観光関連の施策が経済活性化に寄与すると期待されている。
最後に、土壌汚染問題についての議論も行われた。沖縄防衛局が検出した廃棄物に関連する議題では、町が地権者の意向を尊重し、国に適切な補償を求めていく姿勢を示した。議会の会議録には、環境問題への配慮がうかがえる発言が多く見られた。