令和3年第514回北谷町議会臨時会が開催され、主要議案が議論された。
特に注目されたのは、垂直離着陸輸送機CV-22オスプレイの飛来に対する抗議決議および意見書である。
この議案は、照屋正治議員が提案し、米軍のオスプレイ飛来が騒音の増加や基地機能の強化に繋がる可能性があるとして、去る4月8日の基地対策特別委員会で全会一致で提出することが決まった。
照屋議員は、「米軍横田基地に配備されているオスプレイが嘉手納基地に飛来したことに対して、町民の生命と安全を守るために厳重に抗議する。」と述べた。
この抗議決議は、2013年から続く飛来に対する反発の延長線上であり、飛来の目的も明示されていないことから不安が募る。
続いて、米軍人や軍属による道路交通法違反事件に対する抗議決議も可決された。
照屋議員による趣旨説明では、「再三同様の事件が繰り返されていることに対して、強い憤りを禁じ得ない。」とし、厳正な処罰や規制の強化を求める姿勢を示した。
議会は響くように、これらの抗議決議に賛同を示し、必要な措置を要求した。
最後に、沖縄本島南部地域からの土砂採取計画断念を求める意見書が提案された。
新垣千秋議員は、遺骨混入土砂の埋立に対する懸念を示し、政府に対してこの計画の中止を強く求めたのである。
議会は全会一致でこれらの意見書を可決し、要請活動を行う計画も決定した。
今後、正副議長と基地対策特別委員会のメンバーを中心に、要請団が構成される予定である。