令和6年3月5日、北谷町議会において、令和6年度の予算案および各種議案が審議された。
その中でも特に注目されたのは、令和6年度北谷町一般会計予算についての提案だ。渡久地 政志町長は予算の概要を説明し、総額188億1,000万円であり、これは前年度より11億3,000万円の減となることを伝えた。
具体的な施策として、町民との公約に基づく予算編成を行い、平和行政や観光産業の振興が指摘された。さらには、健全な子育て支援を継続し、待機児童対策や医療費助成も進める方針が示された。また、温水利用型健康運動施設の整備や浜川漁港の機能保全に関する予算も計上されている。特に注目されたのは、北谷町宿泊税の導入検討が進んでおり、観光施策への新たな財源として期待されている。
次に議案第17号の令和6年度国民健康保険特別会計予算が提出された。こちらの総額は約39億3,000万円で前年度に比べ約7,900万円の増となっている。この予算には、国県からの補助金や国民健康保険税が含まれており、保険給付などの支出も計上されている。
また、議案第18号の後期高齢者医療特別会計の予算案も増加しており、令和6年度の総額は約5億2,500万円。これは前年解析と比較して9,600万円の増加を見込んでいる。高齢者医療への影響は大きく、その支援策が充実することが期待されている。
水道事業会計及び下水道事業会計も重要議題として取り上げられ、特に水道事業会計では、物価高騰に対応するための支援措置が発表された。基本料金の免除など、生活者や事業者への優遇措置が講じられる。また、学校給食センター関連の工事請負契約がいくつか可決され、地域の教育環境の整備が進むことが強調された。
この他、北谷町シルバーワークプラザやフィッシャリーナ係留施設の管理者指定についての議題も採決された。シルバー人材センターが指定管理者として選定された理由や、地域貢献を狙った施策が話し合われた。