令和元年第493回北谷町議会定例会が12月19日に開催された。
本日は、米軍関連の事故に関する決議、意見書が主要な議題となり、特に嘉手納基地の軍用機接触事故についての抗議決議が採択される方向で進められた。
照屋正治議員がこの件に関し詳細な説明を行い、事故が2016年4月に発生したことを明らかにした。照屋議員によると、米海兵隊の部隊が機体の接触事故を起こし、これを公表しなかったことが問題視されている。河野防衛大臣はこの事例が重大事案であると指摘し、地域の安全に影響を及ぼしかねないと強調した。議会はこの件に関し全会一致で抗議決議を採決し、米軍に対して通報基準の明確化等を要求することが決まった。
続いて、米海兵隊員による住居侵入事件についての抗議決議も審議された。ここでも照屋議員が発言し、12月15日に実際に町内で発生した住居侵入事件に対し強い憤りを示した。同議員は、過去にも同様の事件が発生しており、連続性のある事案であることを強調した。議会は、この事件に対する抗議決議を採択し、被害者への謝罪と完全補償、厳正な処罰を要求する意見書も可決した。
他にも県道24号線のバイパス早期整備に関する意見書も提出され、北谷町長は、整備が町民の生活や交通の安全に直結する重要な課題であると訴えた。議会は異議なくこの意見書を採択した。
また、伊礼原遺跡の整備工事についても進行中であり、議会は同工事に関する請負契約を承認した。文化庁の補助によりこの遺跡公園の整備は進められる。現在も工事が進行中とのことで、完成についての期待が寄せられている。