令和3年9月21日、北谷町議会は第519回定例会を開催し、重要な議題が討議された。特に新型コロナ感染症対策や子育て支援に関する議論が目立った。
新型コロナウイルスの影響を受け、町民へのワクチン接種が進んでいることが報告された。野国昌春町長は、集団接種を5月から実施し、高齢者及び一般への接種が進んでいることを強調した。接種状況については、65歳以上の高齢者接種率が86.23パーセント、一方で全年代の接種率が約50パーセントに達していることが確認された。
また、町は町民や事業者への支援策も多岐にわたることが伝えられた。コロナ禍による影響を受けた事業者向けに、さまざまな補助金や支援策が実施されており、特に新生児特別給付金や子育て世帯への支援など、住民生活を支える施策が進行中である。これに関して、玉那覇淑子議員は町民からの声を基にこれらの支援が有効に使われているかの確認を行う必要性を訴えた。
子育て支援については、特に「北谷町赤ちゃん応援金給付事業」の創設が注目されている。町長はこの新たな制度により、町の子供支援策が強化され、町民が安心して子育てができる環境を整える方針を示した。支給金額は新生児一人につき10万円と設定され、対象は令和3年4月以降に出生した子供となる。
公園管理については、町内の公園の維持管理状況が議論された。特に遊具の老朽化や、撤去された遊具の再設置希望に対しても意見が挙がり、地域住民からの要望を受けて適切な管理や更新が必要との声が上がった。また、定期的な点検と清掃、維持管理の重要性も強調された。
北谷町の教育環境においては、新型コロナウイルス感染対策が求められる中、学校が柔軟に対応していることが報告された。特に、オープンスペースでの授業が行われているが、隣接教室との音の伝わりや集中力への影響に関する見解も求められた。教育委員会からは、現場の実情を踏まえた対応策が進められているとの答弁がなされた。