令和2年第499回北谷町議会定例会が6月17日に開かれ、複数の重要議案が審議された。同議会では、ナガサ公園の指定管理者の指定や、陳情に関する懸案が話し合われた。
まず、ナガサ公園の指定管理者の指定について審議が行われた。玉那覇淑子経済工務常任委員長は、「候補者の選定理由は、公募によらない管理者指定としたこと」と説明した。公園は規模が小さく収益の見込みが薄いため、すでに管理を行っている安良波公園の管理者と共に指定管理を行う方が有効であると判断された。これに対し、高安克成議員は、「子どもたちの安全を考慮すべきだ」と指摘した。
また、陳情第11号に関しても審査が行われた。これは現在新設中の町道の交通制限に関するもので、経済工務常任委員会に継続審査が決定された。一方、陳情第9号では、漁業協同組合から提出された要望書が審議された。要望の内容は、発がん性物質の流出による海の生態系に対する不安が述べられている。
経済振興課からの説明によれば、流出事件に関連する水質調査は実施されたが、独自の安全宣言を行うには情報が不足しているとのこと。これに対して、議員らは「継続的な調査が必要」とし、全会一致で一部採択された。高安克成議員は、「漁獲物の減少は深刻な問題であり、行政が積極的に調査を進めるべき」と強調した。
最後に、比謝川行政事務組合議会の報告がなされ、消防署の整備などが進行中であり、地域の安全対策が強化されることが期待されている。全体を通じて、町の安全やサービス向上といった重要なアジェンダが議論された。