令和元年第488回北谷町議会定例会での議論が進む中、町民の安全と福祉に関する重要な問題に焦点が当てられました。
新垣千秋議員は、基地による影響で町民の安全が脅かされている有機フッ素加工物、特にPFOSやPFOAについて発言しました。これらの物質は、町民の健康に深刻な影響を与える可能性があると警告し、特例の調査を町が行う姿勢を評価しつつも、さらなる行動を求めました。
また、北前区の町道に関する進捗状況も取り上げられました。新垣議員は、町道北前安良波線と北前5号線の道路改良工事の進捗及び冠水対策の重要性について強調しました。根間朝弘建設経済部長は、護岸工事の進捗状況について、基礎部分の工事は完了したものの、工事が中断している現状を説明し、今後の工程を県と調整する考えを示しました。
さらに、幼稚園での4歳児・5歳児の保育制度についても議論がありました。津嘉山信行教育長は、町立幼稚園での保育状況や、現状の待機児童数ゼロという成果を報告し、今後の保育制度の拡充についても言及しました。この中で、特に共働き世帯への配慮として、4歳児での預かり保育の導入が重要である旨を強調しました。
さらに北玉区においても、昨年の台風の影響で生じた地滑りや水道管破断による道路陥没についても進捗が報告され、工事が進められる見通しが示されました。ただし、工事にはいくつかの段階があり、慎重な進行が求められています。町長は、こうした問題に対し、町としての姿勢を強調し、住民の安全を第一に考える意義を再確認しました。
最後に、住宅政策と関連する人口動向の問題も提起されました。北谷町は近年、人口減少が懸念されており、住宅政策の見直しが急務とされています。過去3年間での人口推移に関するデータが提供され、若年層の転出が依然として大きな問題であり、今後の施策に影響を与えるポイントとされています。住民が安心できる環境を整え、町の魅力をさらに向上させるための取り組みが必要との認識が強調されていました。