令和3年4月22日に開催された北谷町議会臨時会では、令和3年度の一般会計補正予算が審議された。
議会は午前10時に開会し、亀谷長久議長が療養中のため、副議長の仲栄真惠美子氏が議長の職務を代行した。今回の臨時会では、3つの議題が話し合われ、一番の焦点となったのは議案第43号、一般会計補正予算であった。
この補正予算は、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、飲食業への支援を含む内容である。野国昌春町長は、全国的な感染拡大を受けて、本町でも感染防止対策の強化が必要であると指摘した。特に、飲食業が多い北谷町では、町民や観光客に安心して利用してもらうため、特定の飲食店従業員に対してPCR検査を行うための補助金を設けることが重要だと述べた。
議案の内容として、一般会計補正予算は歳入および歳出において約500万円が追加され、予算の総額は約174億1,900万円となる。この補正には、北谷町内の飲食店に従事する従業員へのPCR検査費用の補助、そして飲食店巡回活動事業の新規計上が含まれている。
総務部長の岸本満氏は、補正予算における歳入の調整や飲食店等巡回活動事業の詳細について説明した。その中で、商工業者の要望を受けた具体的な支援策が述べられた。友利勉議員は、なぜ飲食店のみを対象にした施策なのかと質問し、NPC検査を希望する町民に対する対応についても言及した。
神山正勝副町長は、飲食業界が特に影響を受けているため、まずは飲食店の従業員に重点を置く必要があると強調した。また、今後の状況に応じて、他の業種や町民への拡大検討も必要だと付け加えた。
議案は最終的に異議なく可決され、北谷町は新型コロナウイルス感染症対策としての取り組みを強化していく方針を示した。これにより、飲食業界の安定と町全体の安全確保に向けた取り組みが一層進展することが期待されている。