令和3年第517回北谷町議会臨時会が、令和3年7月30日、北谷町議会議事堂で開会された。
この日は、複数の議案が上程された中、特に注目されるのは、令和3年度北谷町一般会計補正予算(第3号)についての議案だ。
野国昌春町長は、補正予算として約1億1,500万円を追加し、生活困窮世帯への支援や、低所得子育て世帯への支援を目的とした施策に必要な経費を設定したと説明した。
具体的には、北谷町生活応援給付事業及び低所得子育て世帯生活支援特別給付金給付事業が新たに計上され、これにより約650世帯が実質的な支援を受けられる見込みである。
また、同日の会議では、米軍人による事件に対する抗議決議が採択された。
照屋正治議員が発議したこの決議は、依然として頻発する米軍人による道路交通法違反や公務執行妨害に対して強い立場を示すものであり、町民の安寧を願う声が込められていた。
具体的には、最近発生した事件として、米空軍士兵の酒気帯び運転と米軍属による警察官への暴行が挙げられ、これらに対する抗議は全会一致で決定された。
さらに、在沖米海兵隊による大型輸送ヘリコプターからのコンテナ落下事故に関する抗議決議も可決された。これにより、日米合意に基づいた迅速な情報提供を強く求める内容となっている。
このように、新型コロナウイルス感染症の影響に対する補正予算と、米軍に関わる事件に対する厳重な抗議が決議された重要な臨時会となった。