令和3年3月16日、北谷町議会では第511回定例会が開催され、複数の議題が討議された。
特に注目を集めたのは「公共施設のインターネット環境について」の議論であった。喜友名盛充議員は、公共施設におけるインターネット環境の充足率について質問し、地域イントラネット網によってほぼ全ての屋内施設で利用できると答える町長の言を受けた。しかし、議員は「特に防災拠点や観光、文化施設に公衆Wi-Fi環境を整備する必要がある」と強調。
また、砂辺国有地の活用についても議論が交わされた。岸本満総務部長は、沖縄防衛局との協議の進捗状況を説明し、国有地の利活用計画に関する情報の共有が重要と述べた。実際、砂辺区と沖縄防衛局との意見交換が行われ、今後の計画作りに向けた動きが進んでいるという。
さらに、コロナ禍における「北谷町ひとり親家庭等臨時特別給付金事業」についても多くの発言があった。友利勉議員が給付対象者の設定に疑問を呈し、特に障害年金受給者の扱いについての不公平感を指摘する声があった。町長は「改善に向けた今後の方策を検討する」と述べ、財源確保の重要性を再確認した。
加えて、教育面についても議論は続いた。玉那覇淑子議員は、発達障害児への支援策の拡充を求め、特別支援学級と通常学級の連携についても言及した。この点では、学校教育課長が特に「交流学級での共同学習の重要性」を訴え、教員間での情報共有の大切さを強調した。
会議の最後には、地域の生活改善運動についても指摘があり、町が音頭を取るべきとの意見が述べられ、今後の動きが注視されることとなった。全体として、町民の声を反映しながらより良い地域づくりに向けた議論が展開された。