令和3年第520回北谷町議会臨時会が10月18日に開かれた。議題には様々な工事請負契約や米軍に関する抗議決議が含まれており、特に米軍の飛行による地域住民への影響が大きく取り上げられた。
まず、議案第70号として令和3年度庁舎周辺整備工事の請負契約が提案された。野国昌春町長は、この工事が来庁者の利便性向上を目的としていることを説明した。工事費は5200万円で、今後行われる整備についても適切な説明がなされることが期待されている。
続いて、議案第71号として北谷町役場の空調改修工事契約についても可決された。こちらの工事は、空調設備の機能向上に繋がるもので、工事費は2億8105万円とされている。議員からは、入札額の差が過去の標準にならないことへの懸念が示され、工事の透明性が重要であるとされた。
さらに、議案第72号として北谷公園庭球場の照明施設改修も提案され、LED照明への改修が計画されている。この工事においては、地域の交流の場を創出することが狙いであり、総工費は5714万5000円となっている。
米軍関係では、発議第38号として米軍人による道路交通法違反事件の抗議決議が可決された。照屋正治議員は、この事件が地域住民に与える不安を強調し、米軍に対して適切な対応を求める意義を訴えた。
また、米軍嘉手納基地への軍用機の飛来に関する抗議決議と意見書、さらにF-15戦闘機によるフレア誤射への抗議決議も採決され、これらへの対応を求める意見が一致した。議員は米軍に対する具体的な行動を強く求め、地域住民の安全を第一に掲げる姿勢を示した。
今回の臨時会では、住民の生活環境を守るための請負契約から米軍に対する厳しい抗議まで多岐にわたる議論が展開され、議会の姿勢が注目された。今後も議会は地域課題に敏感に対応し続ける必要があると議員からの意見が強調された。