令和3年1月15日、北谷町議会臨時会が開かれ、重要な議案がいくつか審議された。
特に、「令和2年度庁舎周辺整備工事請負契約について」が焦点となった。野国昌春町長はこの工事の必要性について説明した。対象となるのは、桑江伊平土地区画整理事業に基づく庁舎敷地の整備であり、駐車場の拡張や通路の整備を含む。
請負金額は5,986万2,000円で、有限会社栄野比土建が選ばれた。契約が議会の議決を要した理由として、議会の承認を求める必要があることが挙げられた。続いて岸本満総務部長が工事の詳細について説明を行い、工事の費用の内訳も明示された。これには土工や排水施設工などが含まれており、事業の実施にあたり必要な資料も提出された。
質疑応答では、高安克成議員からコロナ禍におけるタイミングについて懸念が示された。特に、今なぜこの工事を進める必要があるのかを問う声が上がった。議員は経費削減の理由に対して具体的な数字を求め、また、文化・交流施設の将来的な利用についても疑問を呈した。これに対し、仲松明企画財政課長は区画整理事業の締切を理由に挙げ、今が最適の時期であると答弁した。
さらなる質問として、入札制度の運用についても議論がなされた。高安議員は、辞退理由を業者に求めるべきだと述べた。これに対し、田仲康児都市計画課長は、辞退した業者の理由はヒアリングで確認していると説明したが、実際には人員確保の問題が多いことを認めた。
最終的に「令和2年度庁舎周辺整備工事請負契約について」の議案が可決されるとともに、議会は引き続き、町民の声を反映した施策を進める方針を確認した。