令和3年9月27日、北谷町議会の定例会が開催された。議会では、様々な問題についての一般質問が行われ、特に信号機の設置や教育行政に関する議論が注目されていた。
一般質問として、宮里廣議員が信号機設置を求めた。彼は「東洋飯店前の交差点は交通事故の多発地点です」と述べ、事故統計を引き合いに出しながら、その必要性を訴えた。京都県警察署によると、令和2年にはこの交差点で14件の事故があり、年度が進む中で更に危険性が増していることは明白である。信号機設置の要請は平成30年から行われており、進捗状況についても確認したいと発言した。
これに対して、基地・安全対策課の金城睦彦課長は、信号機設置について「設置要請は毎年行っており、必要性は認識されている」と答えた。しかし、予算的な制約があり、設置が進まない現状を説明した。信号機設置には、新しい道路の整備が優先され、既存の道路には予算が限られているとのこと。
また、教育行政についても質疑応答が行われた。宮里議員は「制服やジャージに名前が刺繍されていることが、児童の安全に影響を与えている」と指摘。学校教育課の大舛勝彦課長は、全国的には見直しを行っている自治体も存在することを説明し、北谷町でも今後検討を進めていく意向を示した。予想されるリスクを回避するために、学校側が協同して議論していく必要があるとの声があった。
さらに、プレミアム商品券の導入についても話題に上った。新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ地域経済を支援する目的で、商品券の販売が計画されている。根間朝弘建設経済部長は「商品券は一定の額面で販売し、地域経済に貢献することを目的にしています」と述べた。他社に比べて高額な購入を行わない方向で進める方針。
最後に、琉球朝日放送のデータ放送の進捗についても言及された。伊波孝規町長室長は「現在は無償で運用しているが、今後は有償に切り替える計画」と報告。町民に広報情報を発信するための重要な手段として、その重要性を強調した。
この日の議会は、様々な課題に対する町の取り組みが垣間見える場となった。今後も北谷町は、地域の安全と発展のために努力を続ける意向が示された。