令和５年３月２２日、北谷町で開催された第５３１回定例会では、重要な議題がいくつか取り上げられた。特に関心が集まったのは、砂辺馬場公園の現状と物価高騰対策である。
一般質問を受けて、奥平紋子議員は砂辺馬場公園のフェンスの劣化状況について質した。公園を囲むフェンスが劣化しており、特に地域住民が利用する設備に支障をきたす危険性を指摘したが、渡久地政志町長は、「張替えなどの対策を行ってまいりたい」と改善策を提示した。
さらに、物価高騰の影響も議論に上がり、奥平議員は「食品や燃料値上げに対する町民への支援をどう考えているのか」と質問。町長は、「支援ニーズを把握しながら、効果的な支援の実施に努めていきたい」と述べた。
観光産業についての質疑においては、観光協会の予算がゼロ査定になったことが話題となった。町民からの要望や観光協会の提案が乏しかったためとのこと。田仲康児建設経済部長は、観光協会が地域経済活性化に寄与する重要な組織であることを強調したが、今後の連携や役割の再構築が求められると認識させられる発言だった。
また、外郭団体との連携についての説明もあり、社会福祉法人などとの協力を強化し、地域づくりに寄与する方向性が示された。行動制限が緩和され、観光産業が徐々に復活しつつある中、本町でも新たな施策が必要とされる。
特にスポーツイベントや文化行事といった地区での主催が観光誘客につながるとの見解があり、地域住民の協力を得ながら町全体で観光町の魅力向上を目指す意欲が表明された。