令和元年9月5日の杵築市議会において、風の郷に関する議論が行われ、経営状況や地域活性化の重要性が再確認された。風の郷の運営においては、最近の運営報告の中で赤字が続いており、その原因として老朽化した施設の維持管理費の増大が指摘された。特に水道代や修繕費が影響を及ぼしており、これにより経営は厳しい状況にあるとされている。この背景には、施設自体が築19年を経過し、様々な設備の劣化が進行していることがあります。市議会では、この状況を受けて、風の郷の今後の方針および整理されたシミュレーション案が示された。具体的には、現状を維持することから脱却し、施設を強化・拡張していく必要があるとの結果が出たが、これには多額の投資が必要とされるため、民営化も選択肢として視野に入れられている。市としては、12月の議会までにこの決定を行なう計画だ。
また、議会で報告された調査結果によると、市が保有する備蓄物資は607万食程度に上り、地域ごとの分配についても効率的に行われる方策が求められている。これにより、災害が発生した際の備えが万全を期すことが期待されている。また、オーダーメイド型のお試し移住事業も展開されており、地域振興の一環として新たなアイデアが持ち入れられている。一方で、高齢化による住民の負担も増えており、特に老々介護の問題が深刻化している。市の対応としては、地域包括支援センターを通じて高齢者の実態把握とサポートが行われているが、より積極的な施策も求められている。
杵築市は今後も、地域の特性を活かした施策を推進し、経済的効果の増大と住民の安全・安心を確保する方向での取り組みが期待されます。地域の未来を担う人材の育成や、地域資源の最大限の活用に向け、関係者の連携強化が求められています。