国東市議会の一般質問では、市の経済活性化や支援策について多くの意見が交わされた。議員たちは特に、地域の事業者への支援を強調し、経済回復のための施策を求めた。"国東市の経済活性化について"と題し、無所属の和田圭介議員は市内のサービス業への影響を指摘。コロナ禍での市からの支援策に感謝の意を示した上で、今後の具体的な支援策を市に質問した。
観光・地域産業創造課の財前彰課長は、市外の消費者を意識した販路拡大を図ると述べた。特に、"おおいた国東つうはん"を活用した取り組み、バスやタクシー、今年度のホーバーフェリー運行を通じて観光客を呼び込みたいと強調した。また、地域の事業者がどのような必要を持っているのかを理解し、SNSを最大限活用することの重要性も語られた。
更に、地域での人手不足について和田議員が指摘し、多様な働き方の推進が重要とされた。財前課長は、県内の有効求人倍率を挙げ、国東市内での人材不足が深刻なことを報告した。特に、ハローワークでの取り組みなど、新たな就業機会に向けた施策を進める必要性を述べた。外国人材の活用や地域の企業による職場環境の整備も続ける方針である。
また、議員たちはUターン支援の重要性についても言及した。「若い世代のUターンが不可欠」との見方が示され、具体的な支援事業の拡充を求めた。地域包括支援センターなどを通じたサポート体制強化が目指される。さらに、国東市が取り組んでいる持続化補助金の創設についても意見が交わされ、多くの事業者に恩恵をもたらすことが期待されるよ。
国東市における空き家や観光名所の利活用に関する議論もなされた。特定の業種に依存せず、幅広い観光施策の充実が求められる。特に、外国人観光客の受け入れや地域産品を活かした商品開発の促進は重要なテーマとなり、来るべき観光シーズンを見据えた施策が期待される。
議論の最後に、住民の健康問題や社会的ニーズが取り上げられ、特に食物アレルギーやその対応策に関しても重要性が強調された。教育現場でのアレルギー対応やピロリ菌検査の実施に関する具体的な計画が求められる場面もあった。これにより、今後も議会での議論が続くことが予想され、国東市全体の地域づくりに向けた歩みは一層加速するものと見られる。