杵築市では、令和4年3月2日に開催された市議会の一般質問において、市長や各課長が市の財政状況や地域公共交通について報告を行った。この議題では、特に高齢者や買物難民に対する施策が重要視されており、地域公共交通の維持や包括的な支援策が求められている。
まず、地域公共交通、特にコミュニティバスの運行状況について、利用者数が新型コロナウイルスの影響で減少していることが影響していることが強調された。具体的には、令和元年度におけるコミュニティバスの利用者は減少し、民間のバス会社やタクシー会社も厳しい状況下にあることが報告された。
特に、高齢者や移動に困難な市民が利用できる交通機関は減少しており、杵築市では、タクシーやバスの利用率を向上させるため、様々な施策を検討中である。具体的には、地域住民によるボランティア運転手の確保や、民間タクシーやデマンド型の通院支援などが考えられている。
さらに、議会では、介護保険制度や国民健康保険特別会計についても懸念が表明された。総じて、高齢化と共に財政が圧迫される中、これらの制度を維持するためには、社会参加が重要であると考えられている。そのために、格差を是正するための政策が求められている。
また、図書館やスポーツ施設の運営、学校との連携強化なども話し合われ、住民サービスを充実させる施策が促進されることが期待されている。
以上の内容から、杵築市は今後も持続可能な地域づくりを目指し、地域内の交通インフラの整備と住民が安心して暮らせる環境の確保に注力する意向が伺える。各課が連携し、効率的かつ効果的に政策を進めることが求められている。