令和3年8月27日、杵築市で第3回市議会定例会が開会され、議員18名が出席した。
この日の議題には、会期や議案の審議が含まれたが、特に新型コロナウイルス感染症に対する対策が強調された。市長の永松悟氏は、感染者数が急増している中、感染対策の徹底を求めるとともに、ワクチン接種の進捗状況にも言及した。8月18日現在での市内の接種率は1回目が46%、2回目が35%と報告され、高齢者の接種率は87%に上ることが伝えられた。
永松市長は、新型コロナ対策として、お住いの市民にも感染防止行動の徹底を求めた。手指消毒やマスク着用等を通じて、市民一人ひとりの協力が必要だとの考えを示した。さらに、最近の大分県内での感染拡大を受けて、県が出した不要不急の外出自粛や飲食店の営業制限についても言及した。
また、議会では令和2年度の決算に関する議案について審議が行われ、歳入収支が前年度よりも改善したとの報告があった。特に、歳入総額は前年度比13.3%増の255億8,410万4,928円に達し、特別定額給付金や新型コロナウイルスへの対応としての交付金が寄与している。
歳出については、新型コロナ関連事業や支出の見直しが主な要因となっており、総額で13.8%の増加が確認された。公債費の減少が見込まれることや、基準をクリアした財政健全化指標も伝えられた中で、引き続き市民に対する明快な説明責任を求める声が上がった。
他方、委員会の設置や議案の各議決についても審議が進められ、議案第80号が原案の通り可決され、決算特別委員会の設置が決定した。各議員に対しては市民への説明義務が再確認され、次回の会議は9月1日に予定されていることが告げられた。
市は今後もさらなる感染防止策を講じ、市民の健康を守ると同時に、健全な財政運営に努める姿勢を示したことが、おそらく市民にとっても重要な関心事であるだろう。特に、コロナ対策が市民生活に与える影響に関する議論は、さらに深まっていくことが予想される。