令和5年9月7日の杵築市議会定例会で行われた一般質問では、主に文化芸術振興と新規創業支援についての施策が取り上げられた。この日の議論は、杵築市が今後どのように地域を活性化していくかを中心に進められた。
最初に文化芸術振興についての質問があり、特に大分市などの他地域が文化振興計画を策定している中、杵築市としての計画の必要性が強調された。文化支援の重要性を感じている議員は、県内の他市に比べて杵築市の取り組みが遅れていることに危機感を抱き、このままでは市だけでなく地域全体が疲弊すると警鐘を鳴らした。そのため、自治体としての支援策を早急に検討すべきとの意見で一致した。
次に、新規創業者の支援に関する議論が展開された。杵築市は創業支援に積極的ではなく、他市では補助金制度が整備されていることを踏まえ、杵築市としても独自の支援制度を設ける必要があると訴えた。この支援制度の創設は市民の生活向上にも寄与するものであるため、早急な実施が望まれる。
さらに、市営住宅の跡地活用についても質問され、過去に利用されていた市営猪尾住宅がどのように活用される計画なのかが議論された。市は交通や生活利便性を考慮した再利用を検討しているとしたが、具体的な計画までは至っていない様子だった。
最後に中学校の部活動運営については、現段階での課題や今後の地域への移行について触れた。移行により生徒がより多くの選択肢から部活動を選べるようになることが期待されるが、課題も残っている。これらの点から見ても、決して後手に回らず、杵築市全体の活性化に繋がる施策を行っていくことが急務だという見解が示された。全体を通して、地域の持続可能な発展に向けた提案が続く中、今後の進展が非常に注目される。