令和2年6月19日、杵築市議会は第2回定例会を開催した。
会議では、所定の日程に基づき各委員長の審査報告が行われ、議案の質疑も交わされた。
特に注目されたのは、予算議案第76号の審議である。
総務常任委員会の小野義美委員長による報告では、令和2年度の一般会計補正予算が提案されたことが強調された。
委員からは、地方債残高の問題や地域公民館に関する質疑が提出された。
担当課長は、現在の地方債発行に関して目標に沿った推移をしていると答えた。
続いて、厚生文教常任委員会の阿部素也委員長から、同じく予算議案第76号に関する報告がなされ、特に子どもに関連する施策も盛り込まれたことに触れた。
委員からは、プレミアム付き商品券の発行状況に関する質問があり、担当課長は対象者への発行率を明らかにした。
教育環境についても、タブレット端末の更新方法が問い直され、担当課長は国からの補助を視野に入れて増強を進めるとしている。
産業建設常任委員会では、旧野上家に関する観光事業の進捗が報告された。
経済振興が期待される事業であり、地元の意見を吸収した計画が評価された。
それに続いて、追加議案第90号の説明があり、永松悟市長は新型コロナウィルス対応として臨時特別給付金の支給を発表した。
地域の経済を回復させるため、商工費の予算を4,000万円計上した意義が強調された。
市長は、国庫支出金を財源とし、必要な支出を確保することに努める方針を述べた。
また、議員提出の意見書についても議論が展開された。
坂本哲知議員が提出した地方たばこ税の一部を分煙環境整備に活用することを求める意見書には賛成意見が上がる一方、慎重意見もあった。
堀典義議員や泥谷修議員からは、影響や適用範囲を見極めた上での議論が必要との声もあり、最終的には意見書は可決される運びとなった。
最後に、閉会中の各委員会の継続審査についてが議題に上がり、異議もなく承認された。
議会は午前10時59分に閉会となった。