令和6年3月19日に開催された第1回杵築市議会は、重要な議題を審議した。議会では、各委員長による審査報告が行われ、続いて追加議案についての論議に移った。
まず、阿部素也予算特別委員長が予算案の審査報告を行った。その中で、議案第1号から第27号までの令和6年度各会計予算についての質疑があり、会計状況に関する詳細な説明が行われた。特にクラウドファンディングの補助金が市内の団体に対してどのように適用されるかが質疑され、市の担当課長から具体的な条件について説明された。
続いて、田原祐二総務常任委員長が報告した議案第10号の補正予算に関しても、自己都合による退職者の年代が問われ、市職員の給与に関する質疑も提起された。田原委員長は、「市民に責任ある執行をしたい」と述べながら、今年度の補正予算の必要性を強調した。
加来喬厚生文教常任委員長は、教育や福祉に関する予算案について報告し、不妊治療助成金の新たな助成基準に関しても説明した。議案に対して市民の関心を集める重要事項が多く見受けられる中、各委員の質疑が活発に行われた。
また、特に目を引く議題は、永松悟市長が提案した監査委員の再任と人権擁護委員の推薦に関する追加議案であった。市長は、「継続的な監査体制の強化が求められる」と述べ、議会に理解を求めた。
この日の会議では、すべての議案が原案通りに可決され、議員派遣の件も承認された。市議会は、全議案に対して賛成者が多数であり、スムーズな議事進行が図られたことが確認された。議会の閉会後、市民への報告として、可決内容を周知することが決定され、議会の透明性向上に繋がる取り組みが期待されている。