令和元年6月20日、杵築市議会は第2回定例会を開議した。
この日は、各委員長による審査報告が行われ、その中では全28議案が提出され、最終的に原案通り可決された。
特に注目は、平成30年度予算の補正予算である議案第63号および64号で、これらは市民生活に密接に関わる内容であるため、議員からの質疑も多く寄せられた。
総務常任委員会委員長の小野義美氏は、議案第63号について、「歳入全款や地方債、消防費に関連する予算案であり、質疑はなかった」と述べ、原案を可決すべきと報告した。
また、議案第75号の杵築市山香温泉センター条例の一部改正については、消費税増税に伴う使用料の改定が議題となり、阿部素也厚生文教常任委員長は、「安易な料金引き上げは市民の負担を増やす可能性がある」と問題提起した。
これに対し、他の委員からも反対意見が相次ぎ、残りの17議案の中には、消費税増税に関連する意見が多く示された。この中で委員たちは、特に市民に負担を強いる形の値上げには慎重であるべきと強調した。
議会においては、新たに議会活性化特別委員会や市民会館調査特別委員会が設置されることも決定した。それぞれの委員には、選任された議員によって構成され、今後の議会運営や市民の要望を受けての活動が期待される。また、議員提出議案第2号の義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書や、第4号の濃霧対策に関する意見書も可決され、教育や交通の安全確保に向けた取り組みが進むこととなった。
会議の最後には、議員派遣についても6月に予定されている各地への派遣が承認され、議会の取り組みが一層進化する方向が示された。
このように、今回の定例会は市民に大きな影響を与える多岐にわたる問題について、議員同士が意見を交わし、建設的な議論が行われた。今後の施策に期待が寄せられる。