令和3年第1回杵築市議会定例会が、3月19日に開催された。
議会では、各委員長による審査報告と議案の採決が行われた。特に、予算特別委員長の堀典義氏は、令和3年度の一般会計予算および関連する議案について報告し、詳細な審議を経て原案を可決すべきとの結論を示した。
予算内容では、消防施設の新設工事や過疎バス運行補助金について厚く質疑が交わされた。委員から「消防施設の設置場所は決定しているのか?」との質問に対し、担当課長は「北杵築地区、大田沓掛地区を予定している」との答弁を行った。また、「予算に必要な早期退職者の補充については、未来戦略プランの範囲内で行いたい」と強調した。
加来喬議員は、議案第2号および第8号に反対の意を表し、特別職の退職金については不満を述べ「住民負担を求める一方で、幹部の退職金を予算に盛り込むのは許されない」と訴えた。こうした意見も受けて、賛成多数で原案が可決された。
また、追加日程では2つの重要な案件が上程された。永松悟市長による新型コロナワクチン接種に関連する議案があり、国庫補助金の増額が決定した。これにより、一般会計補正予算が増額され、約7,384万円の追加が承認された。
市民会館調査特別委員会の報告では、老朽化した旧市民会館の問題提起がなされ、新たな市民会館の必要性が強調された。真砂矩男委員長は、視察結果を踏まえ「市民が文化的活動に参加できる場を整備することが急務である」と述べ、早期の建設検討を求めた。