杵築市議会は令和4年9月16日に第3回定例会を開き、多くの重要な議題が話し合われた。
議事日程では、各委員長による審査報告が中心となり、追加議案も提出された。決算特別委員会の田原祐二委員長は、令和3年度の各会計決算に関して詳細な報告を行った。
会議では主に議案第63号から第66号に関した質疑が行われた。田原委員長は、「経常収支比率が大幅に改善しているが、借金の減少や財政健全化の取り組みにより、成果が見られつつある」と述べた。一方で、議員の加来喬氏は、「特定団体に関する支出を認めない意見を強調し、地域の公平性を確保する必要がある」と主張した。
また、議案第67号に対しても質疑が行われ、介護保険特別会計の認定において「自己負担が増加している現状を受け、福祉軽視になっているのではないか」との懸念の声が上がった。
その後、議員提出議案第4号「県内一周大分合同駅伝競走大会」の継続開催に関する意見書が取り上げられ、田中正治議員は、「大会の歴史と地域への貢献から、県の支援が不可欠である」と訴えた。
議論の過程で、地方財政の充実強化を求める議案も提起され、堀典義議員が「急激な少子・高齢化に伴い、社会保障制度の整備が現在の課題です」と発言した。これに基づき、地方公共団体の人材不足や財政的な問題についても視点が置かれた。
最終的には、議員提出議案第6号「教職員の頻繁な広域異動撤廃」に関する意見書が可決され、教職員の教育環境の安定が求められる状況が再確認された。議論の結果、議案は賛成多数で可決され、市議会の今後の運営方針も示された。
この会議は、地域の重要な課題を解決するための前向きな一歩となることが期待されている。