令和3年第3回杵築市議会定例会が9月17日に開催された。議会では、各委員長の審査報告と追加議案が登壇され、重要な議題が取り上げられた。
議案第55号から83号までの決算に係る審査報告では、泥谷修決算特別委員長が、令和2年度各会計決算認定の件について詳細に報告した。特に費用の正当性に関しては、委員からいくつかの質疑が上がった。例えば、避難所のガソリン管理についての確認が行われ、「毎年更新し、未使用のガソリンは公用車に使われている」との説明があった。
また、委員からの質疑に対し、厚生文教常任委員会の二宮健太郎委員長は、病院費や新給食センターの運営に関する詳細を説明した。新たな給食配送車両が増加した理由として「全校への配送時間を短縮する必要があるため」と述べた。
加来喬議員の反対討論が注目を浴びた。加来議員は、部落解放新聞の購入予算に対し「部落差別解消法があるが、その必要性に疑問が残る」と意見を述べた。これに対し議長は、討論は要らなければ終了することで了承を求め、質疑応答は極めて短く済んだ。
追加議案では、永松悟市長が新型コロナウイルス感染症対策として、1億2,982万円の追加補正予算を提案した。主に公共土木施設の復旧工事や、事業者への支援が含まれる。また、議員提出議案第6号、7号も可決され、地方税財源の充実と地方財政の確保を求める声が強まった。
最後に、閉会中各委員会の継続審査と泥谷修副議長の派遣について議論され、全ての議案が原案通り可決される結果となった。市議会は引き続き、コロナ禍による影響と地域の発展に努めていく方針を示している。