令和5年4月16日、杵築市議会は第1回定例会を開催し、様々な議案が審議された。特に予算案の審査が注目され、市の来年度のさまざまな施策が話し合われた。
予算特別委員長の田原祐二氏は、予算案について報告。彼は、令和5年度の杵築市一般会計予算における各種施策について質疑が行われたと述べた。特に地方創生に関する予算として、市営住宅の改修及び移住体験プログラムに関する詳細が強調された。また、商工振興費についても、新規就業者のための企業立地補助金が説明された。これらの施策について出席者からは、少子高齢化対策としての具体的な動きへの期待が寄せられた。
続いて各常任委員長が、進行中の案件の詳細な報告を行った。特に厚生文教常任委員会の二宮健太郎委員長は、子育て支援の拡充に向けた施策についてアピールした。市民からの要望を反映した施策として次年度からの保育料無償化が挙げられ、この取り組みには高く評価する意見が集まった。
また、市の予算の一部として取り上げられた水道事業について、議案第7号は料金引き上げを伴うもので、市民生活への影響が懸念された。反対意見を述べた加来喬議員は、生活困難層への配慮が乏しいこの措置に対し疑問を呈した。この発言を受けて、議長はさらなる議論の必要性を認識し、予算の持続可能性に関しての議論を促進する意向を示した。
会議は追加議案の上程に続き、選挙に関わる経費の補正予算も可決され、自治体業務の運営において重要な議題が進められた。
議長の藤本治郎氏は、質疑や討論において議員間の活発な意見交換を促し、最終的に多数の議案が原案通り可決され、会議は閉会を迎えた。今後の展望として、個人情報保護条例の制定や介護保険制度に関する意見書の提出が期待される。議員たちは、市民の声を反映した議会運営を続けていくことを表明し、議会の責任を果たす意気込みを示した。