令和5年9月1日午前10時、杵築市議会が第3回定例会を開会した。この会議では、決算に関する重要な議案が一括上程された。
永松悟市長は、開会にあたり、山香温泉風の郷のリニューアルオープンが遅れていることを報告した。もともと12月中のオープン予定だったが、工事の進捗が悪化しているという。
また、市長は新型コロナウイルスの感染状況についても言及し、県が提供している感染速報についても解説した。昨今の感染者数の増加に対し、県は注意報を発令しており、市民に注意を呼び掛けた。
さらに、決算に関する議案第42号から第51号については、令和4年度の一般会計と特別会計の歳入歳出状況が報告された。この結果、一般会計は204億8,109万4,061円の歳入に対し、歳出は196億5,142万3,841円で、4億7,253万7,220円の黒字を確保した。歳入の内訳には市税や地方交付税の減少が見られ、影響を考慮した議論が展開された。
この定例会ではまた、決算特別委員会の設置についても決議がなされた。全議員から成る委員会は、今後の議案審査や、総務省が求める財政健全化に向けた検討を行う役割を担うことになる。
次回の議会は9月6日に再開される予定であり、続く審議の行方が注目される。これにより、市民への情報提供と行政の透明性確保が一層進められることが期待される。