令和4年5月10日、杵築市は第1回臨時会を開催した。出席した議員は17名であり、議長の藤本治郎氏が議会の開会を宣言した。
日程の最初では、会議録署名議員の指名が行われ、堀典義議員、田中正治議員、二宮健太郎議員の3名が選ばれた。続いて、今期臨時会の会期について議論がされ、1日間とすることに異議なく決定された。次の副議長選挙では、田原祐二議員が適任とされ、出席者全員の賛同により当選した。
さらに、議席の一部変更が議題に上がり、議長、副議長、その他の議員の席順に関する調整が行われた。議決の結果、変更が承認された。議案第53号から第55号及び報告第6号から第14号については、一括上程され、質疑、討論が進められた。市長の永松悟氏が提出した議案第53号では、新型コロナウイルス感染症に係る地方創生臨時交付金に基づいて、一般会計補正予算が約1億3,036万円規模で追加されることが説明された。
この補正予算には、地域公共交通の運行支援や子育て世帯への経済支援、さらには医療機関への支援も含まれており、参加した議員からは議案への賛否が表明された。特に、議案第53号に対しては日本共産党の加来喬議員が反対討論を行い、支援内容の妥当性を疑問視した。これに対し、他の議員からは今必要な支援策として支持する声も聞かれた。
その他、給与に関する条例の改正や国民健康保険税の上限引き上げについても議論が交わされ、いずれも賛成多数で可決された。最終的に、杵築速見環境浄化組合議会議員の選挙を経て、藤本治郎議長自身が選ばれた。臨時会は午前10時28分に閉会した。市長や各課長職員も出席し、議会運営の円滑さを確保するために協力した様子が伝えられた。