令和3年12月10日に行われた令和3年第4回杵築市議会定例会では、主に一般質問及び各種議案についての議論が行われた。特に、山香温泉風の郷の運営問題やWi-Fi整備計画、杵築市水道事業審議会の改正、さらにはケーブルテレビ事業に関する課題が取り上げられた。
自由討議では、山香温泉風の郷の指定管理者が、経済的理由から運営を見送る旨を表明。これに対し、議員たちは地域住民による運営を支援する意向を示し、新たな地元団体による運営の可能性に言及した。多田忍議員は「山香の団体が一体となって盛り上げたい」と強調した。議論の中では、温泉の維持管理についての関心が集まり、必要な財政支援や地域団体の役割についても話し合われた。
執行部からは、山香温泉風の郷の廃止に伴う影響を考慮し、迅速に対策を講じる必要性が強調されたが、具体的な計画や保障については曖昧な部分が残った。市長は、職員とのコミュニケーションを通じて、住民の声を反映しながら施策を進める意向を示した。さらに、議会の見解についても柔軟な姿勢で接することが必要であると語った。
また、山香病院に関しては、今後の医療サービスの向上や地域ニーズに応じた取り組みが求められた。特に、終活ノートを活用し、地域に住む市民が自らの人生を見つめ直す助けになる施策の重要性が再確認された。
最後に、住民自治協議会の取り組みについても、人材育成や地域の問題解決に向けた支援強化が必要との意見が多く出され、今後の充実した活動が期待される。議会においては、定住促進や地域振興を進めるため、効果的な企画を検討し、市民が安心して暮らせる環境作りを推進すべきとの見解が示された。議論の結果、執行部への期待と地域住民との連携の必要性が強調され、終了した。