令和5年9月、第3回豊後大野市議会定例会が開催され、さまざまな重要議案が上程された。
川野文敏市長が冒頭に挨拶を行い、出席した議員らに感謝を述べた。今回の定例会では、報告が2件、認定事項が10件、議案が13件、そして諮問が2件含まれており、全体で27案件が提案された。
まず、財政健全化に関する2つの報告が行われた。報告第6号では、健全化判断比率が示された。川野市長は「実質赤字比率及び連結実質赤字比率はともに黒字で、健全性を確保している」と述べ、明るい見通しを示した。
一方、資金不足比率に関する報告第7号もあり、こちらも全ての公営企業会計において資金の不足はないとの報告がなされた。これは市の財政運営が安定していることを示す結果である。
続いて、令和4年度の決算認定に関する案件が10件上程された。監査委員からの意見書も付され、全ての決算は適正に作成されていると認められた。特に、一般会計の決算額は415億1,808万4,224円、歳入が290億3,378万1,373円、歳出は270億6,683万9,022円で、前年度比でそれぞれ減少している。
その後、川野市長は、「健全な財政運営には市民の皆様の協力が不可欠」と強調し、今後の取組についても言及した。特に、社会福祉や教育、地域振興といった市民生活に密接に関連した分野に投資を続け、持続可能な地域づくりを進める姿勢を示した。
また、議変改正に関する議案も多く上程され、特に特定教育・保育施設や放課後児童育成事業に関する基準改正が注目されている。これにより、より多くの子どもたちに質の高い教育環境を提供することを目的としている。
最後に、議事の一環として提出された請願が2件あり、これからの地方自治体運営の重要な課題を含むものであることが指摘された。市議会は市民の声を反映した運営を行うことを目指しており、今後の審議の中で慎重に検討される予定である。
豊後大野市は今後も財政の健全性を保ち、市民生活の向上を目指した様々な施策を展開していく意向を示している。