見附市議会定例会が開催され、さまざまな議題が取り上げられた。特に注目を集めたのは、地域共生社会に向けて見附市立病院が果たす役割に関する議論である。
加藤秀之議員は、地域共生社会の実現には、見附市立病院の役割が不可欠であると強調した。稲田亮市長は、地域共生社会の実現に向け、市立病院が治療から在宅での生活支援まで幅広くサポートする役割があると述べた。また、新型コロナウイルス感染症に伴う医療体制について、入院調整やトリアージの進め方に関しても課題があることを認識していると述べた。
一方、見附特別支援学校についても議論が行われた。特別支援学校では慢性的な教室不足や老朽化が問題視されている。教育委員会は、必要な施設整備を進めると共に、合理的配慮の義務化に対しても着実に取り組んでいると答えた。
新型コロナウイルスの5類移行に伴う医療対応についても懸念が示された。現在の医療機関では外来受診が可能な体制を維持しており、市立病院も引き続き重要な役割を果たすと市長が発言した。しかし、今後の感染症拡大に備え、医療機関との連携や患者の受け入れ態勢がどうなるかが課題である。
また、介護保険制度の見直しや、訪問介護の生活支援サービスを総合事業に移行する案についても意見が交わされた。市は、介護事業所の実態把握を行い、必要な支援を提供する方針を示し、地域の介護需要に応じたサービスの質向上を目指すとした。