令和6年第1回十日町市議会定例会の最終日が迎えられ、議員たちは重要な市政に関する一般質問に取り組んだ。特に注目されたのは、大雪災害時の複合防災対策の強化と避難に関する内容である。
鈴木祐一議員は、度重なる地震や大雪の影響を受けた経験を踏まえ、大雪と地震が複合して発生した場合の防災対策の必要性を訴えた。鈴木議員は、「十日町は過去に中越地震や東日本大震災といった大きな災害を経験しており、特に冬期に起こる地震は避難の難しさを考えさせられる」と述べ、地域防災計画の重要性を強調した。
これに対して市長の関口芳史氏は、冬季に発生する災害に対する備えが重要であることを認め、「具体的には、防災訓練を実施し、市報を通じた防災知識の普及に努める」と語った。また、道路除排雪体制の強化や、避難路の確保に向けた連携強化についても言及した。
さらに、十日町雪まつりについての質問も行われた。中林寛暁議員は、「今年の雪まつりは昨年とは異なる形で開催されたが、参加者数が昨年の3万人を上回る4万6千人に達した」と述べ、その意義を評価した。しかし、冬の少雪に伴う課題も指摘されており、今後の在り方について検討が求められている。
明石の湯の運営方針についても議論があり、滝沢貞親議員は、現在の指定管理者が管理している状況や投入コストについて質疑を行った。市長は、明石の湯の魅力を再生し、集客の向上に向けた施策を強調しつつ、衛生管理についての重要性を訴えた。最近のレジオネラ菌検出についても「しっかりと反省し、二度と繰り返さないように」と述べ、市民からの信頼回復を目指す姿勢を示した。
以上のように、令和6年第1回十日町市議会定例会では、複数の重要なテーマについて議論され、特に防災対策や地域振興、公共施設の管理運営について活発な意見が交わされた。市民の安全や生活の質を向上させるための具体的な施策について、今後も注視していく必要があるだろう。