令和2年第1回見附市議会定例会では、市長の交通費二重受給問題が大きな焦点となった。
まず、市長が相手から交通費を受け取っていたことが判明し、32万7,160円の金額を市に戻入れた旨を報告した。この問題に関して市長は謝罪し、「全ての経費扱いについて適切な手続きを果たせなかった」と反省の意を示した。
また、市長が公用車についての見解を述べる中、他市と比較してもリース料が妥当なものであり、リース後の販売価値を考慮した上で選定したと主張した。しかし、市民からは市長の公共支出のあり方に疑念の声が上がった。
市長の二重受給問題は、担当課の確認不足によるもので、議会では事務手続きが市政の運営に与える影響の重要性が指摘された。特に、二重受給そのものの社会的許容度も問われ、税金の使い道について市民の理解を得るためにはより明確な運用方針が必要であるとの意見が出ている。
公用車について、市長は「高級車」との批判に対し、選定の背景を説明し、今後の利用方針を市民に理解してもらうことが大切だと強調した。また、過去の不適切な支出について責任をおって給与減額という形で対応し、再発防止を図る意向も示した。
次に、公共交通の継続性と利便性の向上という観点から、グリーンスローモビリティに関する考え方も議論された。これは高齢者や障害者など交通弱者にとっての移動手段としての重要性が増加している中、市が公共交通網の見直しと一体的な施策を進めていくことが求められていた。特に、他市からの良好な事例を耳にした議員たちからは、地域に適した交通手段の導入が急務であるとの意見が寄せられた。
地域の活性化を図るためには、やはり新たなニーズへのアプローチが欠かせない。それでは、見附市の新しい試みまで進んでいく必要があるとの意見も多く、今後の政策運営に期待が寄せられている。