9月の定例会で見附市立病院やSDGsに関連する課題が多くの議員から取り上げられた。
馬場哲二議員は市の中長期財政計画や見附駅周辺整備事業の見直しについて質問。特に、令和4年度決算における歳入の見通しや市債の償還に関する質問があった。税収増加策としては、企業版ふるさと納税の拡充や新たな返礼品の導入を挙げ、市長や担当課長はこれに期待を寄せ、市民への貢献を強調した。
また、終盤に進む渡辺美絵議員からの質問に対し、見附市の人工透析患者の環境を改善するための施策が求められた。特に、デマンド型乗合タクシーの増便が実施され、通院支援の強化は重要だと指摘された。市は、これに応じて様々な支援を行なっているが、さらに手厚い対応が求められている。
エラヒ美砂子議員は、市立病院の医療体制や救急搬送時の受入れ体制について意見を述べた。最近の救急医療の課題として、看護師の人手不足や患者の待機時間の長さが報告され、医療提供体制の強化が求められていることが強調された。
これに対して病院事務長の山村貴広氏は、令和4年度には793件の救急搬送を受け入れており、そのうち118件が他院へ転送されたと説明。コロナ禍における受入れ体制は維持されているものの、患者の需要に応じて他院との連携が重要であることを示唆した。
また、樺澤直純議員はSDGsに関連する市の取組について触れた。特に見附市が目指す「衣食住」として、資源回収事業や災害時の物資供給体制など、持続可能な地域づくりに向けた具体的な方策が模索されていることが確認された。市が各企業と連携し、役割分担をしっかり行うことで地域の安定性が増していくことが期待されている。
見附市では、市民の声が医療体制やSDGsの取組に反映される中、地域の特性に合った施策を進め、さらなる市民サービスの向上を目指す。
市立病院の役割が大きい中、看護師の働きやすい環境を整え、医療ニーズにしっかりと応えていくことが求められている。また、市民が様々なサービスを享受できるよう、政策の見直しが進められることが重要である。