令和２年９月見附市議会では、新型コロナウイルス感染症の影響が各方面で深刻化する中、市民生活や市の経済活動、医療体制についての議論が交わされた。
その中で、議員たちからは市民生活への影響や、経済活動の停滞が懸念されている。特に、新型コロナウイルスの影響が続く中、見附市の補助や支援制度が市民や事業者にどのように影響を与えているかが問われた。具体的には、五十嵐勝議員が「新型コロナウイルスによって、各家庭の生活や事業がどれほど影響を受けているか」と質問し、金井薫平副市長は「税収が減少する中での支援策は非常に厳しい状況にあるが、できる限り支援を行っていきたい」と述べた。
また、新型コロナウイルスにより医療機関が厳しい経営状況にある中、見附市立病院の医療体制の維持にも課題が残ることが指摘された。山村貴広病院事務長は「新型コロナウイルス患者が一時的に増加する中、医療体制をいかに維持するかが大きな課題となっている」とし、発熱外来や感染症対策についての準備を進める意向を示した。
医療従事者への支援も重要なテーマに浮上し、馬場哲二議員は「スタッフへの配慮があってこそ、安定した医療提供が可能になる。その点を強調したい」と語った。これに対し、山村事務長は「職員への配慮として、必要な防護物資を十分に確保し、院内での感染防止に努めている」と返答した。
また、教育環境に関しても言及され、森澤亜土教育総務課長は「保育園や学校で新型コロナウイルス感染防止対策を講じながら、安全な環境で教育を行うことが重要である」と語り、それに対する具体的な施策も説明した。今後の対応については、引き続き市民への情報発信や啓発活動を強化していく考えが示された。
意見をまとめる形で、久住時男市長は「コロナ禍において、見附市が支援を通じて市民を守り、地域経済を維持するための方針を今後も進めていく」と述べるとともに、様々な施策に取り組む姿勢を強調した。
見附市議会では、直面する課題を乗り越え、市民が安心して生活できる地域づくりへ向けた具体的な方向性が模索されている。