令和元年12月20日に行われた五泉市議会定例会では、重要な議題が多く取り上げられた。
議第121号から議第132号までの議案はすべて、各常任委員会での審査結果を受けて可決された。特に、請願第3号に関する議論が注目されており、「私立高校への私学助成の充実」を求める意見書が採択された。総務文教常任委員会の委員長、佐藤浩氏は「請願に対して賛成の意見も多かった」と説明する一方、請願が不採択とすべきとの報告もあった。
市民厚生常任委員会においては、議第128号「令和元年度五泉市一般会計補正予算(第6号)」についての議論が行われ、中学校管理費の補正に関する質問があった。佐藤浩氏は「すぐに設置工事を行い、暖房が1月下旬には利用できる見通し」と回答した。市民からも「暖房の使用が遅れないように」との要望が出された。
建設産業常任委員会の伊藤昭一氏は、議第124号「五泉市水道事業の設置等に関する条例の改正提案」について報告を行い、「市民生活に影響する水道事業の改変について様々な意見が出た」と述べた。議会内では安中聡議員から、条例改正が議会の議決なしに上下水道局を移転できる可能性があることについて懸念の声が上がった。
こうした中、報告のあった五泉市の一般会計補正予算は原案通り可決され、また、令和元年度水道事業会計補正予算も可決される結果となった。市長の伊藤勝美氏は、「行政の大きな財政負担ともなりかねない問題である」と慎重な姿勢を見せつつも、規定に基づく給与改定などには賛同の意を示した。
最後に、大学生・高校生の公私間格差については多くの議員から意見が出され、今後の教育予算に向けた重要な課題として位置づけられている。議会は引き続き市民の声を聞きながら、予算案の整備を進める方針を示している。