令和5年第6回五泉市議会定例会が12月6日に開かれ、様々な議題について議論が行われた。最初に、会期や議長の報告が行われ、続いて令和5年度五泉市一般会計補正予算についての説明が市長の田邊正幸氏によって行われた。
補正予算案は、農業者の経営支援や物価高騰対策が盛り込まれており、特に今年の異常気象による農作物への影響が深刻であることが強調された。市長は、過去最低のコシヒカリの1等米比率が0.4%にまで落ち込み、農作物の収入が大幅に減少している現状を述べた。これを受けて、農業者への支援策として、1反当たり3,000円を交付することが決定され、その予算が手当てされることとなった。影響が大きい農作物としては、米のみならず、里芋や白根の梨、さらにはレンコンなどもあり、さまざまな作物に対して幅広く支援策が講じられる必要性が強調された。
その後、議会では市政一般に関する質問が行われ、特に有害鳥獣対策に関する意見が多く寄せられた。市民の安全を脅かす有害鳥獣について、出没件数が増加している現状も報告され、猟友会への支援強化が必要とされている。特に猟友会が高齢化している中で、担い手不足の問題が指摘され、新たな対策を求める声が上がった。
さらに、公共施設の利用促進に関する意見もあり、特にラポルテ五泉のオープン以降、他の公共施設の利用者が減少している現状が懸念された。市民の利用しやすさを重視した減免基準の見直しや、公共施設全体の効率的な利用を促す施策が求められている。
また、職場内のハラスメント対策についても言及があった。市の職員全体がハラスメントの問題を正しく認識し、支援体制を強化することが重要とされ、今後の取り組みについて具体的に進められるべき状況であるとされた。
最後に仮称アーバンスポーツ施設建設事業について、立地選定や市民の要望を踏まえたスケジュールについての質問も行われた。今後、五泉市は観光振興を一層進め、地域全体の活性化を図る必要がある。各課題に対して、行政側は積極的な姿勢で臨む必要がある。