令和5年2月27日、五泉市議会は第1回定例会を開会し、医療や経済などについて議論が行われた。
市議会では、医療従事者の増加を求める声が上がり、特に五泉中央病院の医療体制が焦点となった。深井 邦彦君は、病院への10億円の補助金が市民に与える影響を問うた。救急医療への対応や医療サービスの充実について、市長の田邊 正幸君は「五泉中央病院は地域医療の中核として重要な役割を担っている」との認識を示した。また、搬送実績についても報告された。
田邊市長は「医師、看護師の確保が厳しい状況にある」と認識し、国や県に強く要望していく方針を明らかにした。特に、病院医療体制についての改善が求められ、その具体策としてタクシーの定額利用による交通アクセスの向上が検討されている。
さらに、山田 正良君は財政状況と物価高騰に対する市の支援策について言及。市長は、新年度予算において生活困窮者に対する一律支援金の支給が含まれていることを報告。また、例えば給食費の支援策の強化について具体的に提案された。
羽下 貢君は市内の交通安全や道の整備について言及し、特に高齢者や子供の安全を優先するべきとの意見があった。また、長谷川 政弘君は原発再稼働とそれに伴う地方の安全性についての懸念を表明。市長は「県民の安全確保が前提であり、国への要望を続けていく」との立場を示した。
また、白井 妙子君は病児保育の利用状況に触れ、市外からの利用者への対応を求める発言をし、市長は「今後検討を進める」と答えた。教育委員会の伊藤教育長は、学校看護師の役割や待遇改善についても言及し、よりよい体制づくりへの取り組みが重要であると強調した。
今回の議論は、市民生活や安全、医療の維持、また新年度に向けた財政計画と支援策が中心であり、多岐にわたる市民の声が反映された。引き続き、これらの課題に対する施策が期待される。