令和3年度第2回五泉市議会定例会が開催された。議事は、主に市内の整備計画や予算案に関わる重要事項が話し合われた。特に今後の介護保険制度に関連する施策は多くの議員から注目を集めている。
初めに、総務文教常任委員会による審査報告が行われた。議長役の林茂君は、重要な議題の中でも特に介護保険条例の改正に係る議論が重要であると述べた。市民厚生常任委員会の熊倉政一君の報告によれば、介護保険法に基づく各種基準の改正が行われる予定であり、市民へのサービス向上を目指する姿勢が見えた。
その中で、議第12号と第13号に関して詳細な質疑応答が交わされた。「今の制度を維持することが果たして市民の利益に結びつくのか」と問われ、伊藤勝美市長は「今後も制度の見直しを行い、必要に応じて改善を図る」と強調した。
また、2021年度の一般会計予算について、佐藤浩君は「新型コロナウイルスの影響が続く中、市民の生活を守るために必要な支出に優先順位をつけてほしい」と要望した。市長は「ワクチン接種に向け、充実した体制を整えつつ、時々の状況に応じた予算配分を行う」と答えた。
予算審議においては、介護保険についての質問が相次ぎ、安中聡君は「減収のリスクに対する国の補填が見込めないのではないか」と懸念を示した。これに対し、市長は「国が運営する制度であるため、必要な情報を収集し、適時に要望を行う」と返答。不安を抱える市民への配慮が求められた。
最後に、現在進行中の様々な予算案に対し、議会は市民生活の安定を最優先に考え、適切な執行を確保する旨が確認された。最近の経済状況や感染症の影響を考慮し、特に低所得者層へのサポートの充実が重要であるとの意見もあった。